2016年8月8日月曜日

二尊院(1-000、京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町)

二尊院は小倉山の東麓にあって、本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を祀るため、二尊院と呼ばれますが、正しくは「小倉山二尊教院華台寺」(かだいじ)というそうです。

嵯峨天皇の勅願により慈覚大師が承和年間(834~847)に開山したとのことです。

総門を入ってすぐ右側に、「西行法師庵の跡」の石碑が立っています。

「我がものと 秋の梢を思うかな 小倉の里に 家居せしより 」という西行の歌が駒札に記されています。

紅葉の馬場を通って唐門(勅使門)をくぐると、本堂がある広い境内にでます。

その横の階段を上って左手の細道を抜けると小さな広場に出ます。

ここが「藤原定家時雨亭跡」(しぐれていあと)で、定家が百人一首を選定した場所といわれています。

本堂までは参拝客で混雑しますが、時雨亭跡まで登ってくる人はほとんどおらず、静寂さを満喫しながら、東に広がる嵯峨野も眺望できます

なお、時雨亭跡の確たる場所は不明で、「常寂光院内」「厭離庵」「般舟院」など諸説があります。

二尊院総門

西行法師庵の跡

唐門(勅使門)

二尊院本堂

時雨亭跡

時雨亭跡から嵯峨野を望む