2016年11月1日火曜日

鼠ヶ関址(5-107、山形県鶴岡市鼠ケ関)

鼠ヶ関(ねずがせき)は日本海に面した、昔の越後と出羽との国境(現在は新潟県との県境の山形県鶴岡市、旧念珠関村)にあります。
鼠ヶ関には関所址が2ヶ所ある。県境にある古代の関所址と、国道7号線の鼠ヶ関交差点の角(鼠ヶ関字関)にある慶長年間(1596~1614)から明治5年(1872)まで設置されていた近世の関所址である。
このブログで関心があるのは、古代の関所の方です。
鼠ヶ関は、勿来関、白河関と並んで奥羽三大関門の一つとされていた。この鼠ヶ関が文献に現れる最も古いものは、能因法師の歌枕の「ねずみの関」であり、10世紀ころには文人や旅人に親しまれていた。 
大正13年(1924)近世の関所を主たる対象に、内務省より「史蹟念珠関址」として指定をうけ、それ以後この名称が古代から近世に至る関所名とされてきた。 
昭和43年(1968)10月、山形、新潟両県境一帯の発掘調査により古代関所址の存在が確認された。遺跡は、棚列址、建物址、須恵器窯跡、土器製塩址が地下1メートルほどの所に埋蔵されており、関所の軍事施設と高度の生産施設をもつ村の形態を備えていた。 
この遺跡の年代は、平安中期から鎌倉初期の10世紀から12世紀にわたっている。これらを総合して「古代鼠ヶ関址および同関戸生産遺跡」と名付けられた。 
このように、古代の関所址の貌が明らかになったことから、関にある近世の関所址を「近世念珠関址」とし、「古代鼠ヶ関址」と区別することにした。~鼠ヶ関解説板より
鼠ヶ関の海岸近くには、近年建てられた義経が上陸したことを示す石碑が立っている。

古代鼠ヶ関碑の所在地Map

古代鼠ヶ関址
山形県・新潟県境標

近世念珠関址

近世念珠関址

鼠ヶ関の解説板
義経上陸の地碑
「義経上陸の地碑」の説明板

源義経碑

厳島神社

0 件のコメント:

コメントを投稿